JFE物流が考えるCSR活動

社会に貢献するためには、まず会社で働く社員が幸せを感じ、やりがいを持っていきいきと働くことが必要だと考えています。そのために安全で、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。またCSRインストラクター制度を設け、全グループ会社から30代の中堅社員を中心に約100名を選任し、各地のCSR活動の推進役としています。

自ら考え行動する

これまでCSRインストラクターを中心に、新聞を発行して情報の共有化を図ったり、イベントなどコミュニケーションの機会を設けたりしてきました。これらの活動は社員が自ら考えて提案し、行動することを目的としています。この活動もいよいよ5年目に入り、今ではリーダー的存在として地区の活動を引っ張るインストラクターも増えてきました。

活動は次のステップへ

次のステップとしてCSR室では、CSR活動を通じて新しい風土づくりを目指していきたいと考えています。当社グループはさまざまな社風の会社が統合を重ねてきている上、中途入社の社員も多く、年齢格差や女性の活性化などで社員の多様化が進んでいます。そのなかで気持ちをひとつにして経営目標に取り組むには、働きがいを感じる独自の風土や文化を築くことが必要だと思っています。

自主的な参加を促す

当社が目指すべき目標や方針に向かい、職場の課題に自主的に取り組むことで管理されなくても、個々のスキルアップにつながると思います。また、自ら行動するきっかけとして、近くにいるインストラクターの活動に積極的に参加することを推奨しています。経営と職場をつなぎ、より良い会社を目指しています。

JFE物流のCSR活動のキホン

一般的なCSRの意味から、私たちJFE物流グループ独自のCSRの考え方などをお伝えします。

CSRとは…

一般的には「企業の社会的責任」といわれています。私たちJFE物流グループはお取引先や従業員などさまざまな関係者によって成り立っています。将来に向けて成長していくためには互いに理解を深め、信頼関係がなければなりません。このための自発的な活動がCSR活動なのです。

JFE物流グループのCSR活動とは…

会社の価値とは利益を上げることだけではなく、社会の役に立つことや法律を先取りすることなども含みます。会社の価値を上げていくのは「人」です。まずはCSRインストラクターから始め、「人」の考え方を変えていくことで企業風土となっていきます。例えば、女性の働き方や健康管理では何日休めるかという形式ではなく、本当に働きやすい職場になっているかという実質を重視します。「人」の考え方が変わり企業風土が変わることで、社会に貢献していくことができます。

CSR活動を通じてこんな会社を目指しています!
お客様と社会から信頼厚く透明性の高い会社
それぞれが誇りを持って能力を発揮する会社
機敏にしなやかに自らを変革していく会社
CSRインストラクターとは…

当社グループでは、社員自らが考え、実行することを大切にしています。CSRインストラクターは、CSR活動を推進するまとめ役として、会社を働きやすく良い職場にしていくため、現場の生の声を吸い上げる、改善のために経営陣にこれらの声を伝えるなどのサポートをしています。2009年、62名からスタートし、現在はグループ全体で約110名のインストラクターが情報発信やコミュニケーション強化などの活動に取り組んでいます。

JFE物流グループのCSR活動事例

JFE物流グループでは、インストラクターを中心に積極的なCSR活動が行われています。そんなJFE物流グループ内で実施されているCSR活動をご紹介します。

みんなで働きやすい職場を作る

仕事では、常に誰かとコミュニケーションをとらなければなりません。社内での連携、作業時の申し送り、お客様とのやりとりなど・・・。けれど、必要最低限のコミュニケーションがとれれば、それでいいのでしょうか。コミュニケーションは信頼関係を築く土台となるものです。私たちは、働きやすい環境づくりにコミュニケーションは大事な要素だと考えています。社員同士の交流イベントなどを通して、自由なコミュニケーションにあふれる職場づくりを進めています。

本社・東京BC地区 BBQ大会

本社・東京BC地区では、毎年春の恒例イベントであるBBQ大会を実施しました。第6回となるこのイベントには、社員・家族を含め約160名が参加。山村社長の乾杯の挨拶で始まり、目玉は新入社員のパフォーマンス。入社後に行われる約1ヶ月間の研修期間で、新入社員たちが協力して考えた渾身のパフォーマンスに、笑いと共にたくさんの拍手が送られました。終盤のビンゴ大会では、楽しみにしていた景品獲得をめざし、子供たちだけでなく、社員も夢中になっていました。

西日本地区 ドッヂボール大会

西日本地区では、インストラクター主催のドッヂボール大会を開催し、社員とその家族84名が参加しました。社員たちは昔を思い出したのか、どの試合も非常に白熱し、日頃プレーしている小学生は大人以上に大活躍でした。当たっても痛くないような柔らかく軽いボールを使ったり、ルールにも工夫を加えたりと安全面にも配慮し、安心して楽しむことができました。共に気持ちの良い汗を流すことで、部署の垣根を越えたコミュニケーションを取ることができ、親睦も深まりました。

ランチミーティングによる情報共有

JFE物流グループでは、CSRインストラクターやグループ会社社長などによる情報共有の場を設けています。グループ会社のJFE瀬戸内物流では、毎月社長が各職場を訪問し、ランチミーティングを実施しています。現場の休憩所などで昼食を取りながら、職場の環境で「こうすればもっと良くなるのでは?」といった提案や普段疑問に思っていること、休日の過ごし方やプライベートな話など、社長と社員が気軽に意見を交換し、交流を深める場になっています。グループ会社の倉敷運輸やJFE物流でも、CSRインストラクターによる職場見学会やランチミーティングを実施し、職場環境やCSR活動に関する意見交換を積極的に行っています。現場の声を直接ヒアリングすることで、職場環境の改善や今後のCSR活動へとつなげていきます。

新聞を通じたCSR活動

JFE物流グループでは、各地区でCSRインストラクターによるCSR新聞を発行しています。CSR活動報告や職場の改善例などのCSRに関する情報はもちろんのこと、各部署の職場紹介や新入社員の紹介、「部課長コメントリレー」など、各地区様々な企画で紙面を賑わせています。自分たちの活動をもっと多くの人たちに知ってもらいたい、社員一人ひとりが自主的に会社を良くするための活動を起こすきっかけになってほしいと、CSRインストラクターが願いを込めて作った新聞です。普段あまり接点のない部署や人を知る情報源としても活用されており、社内コミュニケーションのきっかけにもなっています。

地域社会に貢献する
地域貢献活動

JFE物流グループでは、全国各地で清掃活動を行っています。東日本地区では、JFEスチール主催の清掃活動に毎月数名で参加すると共に、当社独自でも寮の周りや公道などを中心に、インストラクター主催の自主清掃活動を実施しています。他地区やグループ会社でも、地域主催の清掃活動への参加や、社員の地元や普段の仕事で関わりの深い地域を中心に、草取りや海岸清掃などを実施しています。地域社会とのより良い関係を築くとともに、社員一人ひとりのCSR意識の向上にもつながっています。

また、東日本大震災の被災地へは社員ボランティアを派遣し、述べ60人が参加しました。現在も各地区で開催している運動会や製鉄所主催のフェスタにおいて、出店による売上金を全額被災地へ寄付するなど、復興に対する息の長い支援活動を続けています。

国際社会協力

JFE物流グループでは、不要になった本やCDを集め、回収業者を通じてアフガニスタンやイラク、シリア難民支援などの教育支援事業に役立てられる、「ブックマジック」活動をグループ全体で実施しています。また東日本地区では、ウガンダ共和国など東アフリカ地域への寄付を目的とした飲料自動販売機を設置しました。商品代金の10%が日本ウガンダ経済推進協会を通じて、ユニセフや赤十字、セーブ・ザ・チルドレンなどの援助機関に寄付され、同地域の子供たちへの良質な飲料水の安定供給や防疫施設の整備費用に使われます。