採用担当からのメッセージ

「当社の変革をともに推進できる、バイタリティあふれた方をお待ちしています」藤田健介/人事部人事室長
人を育てる大切さを感じた新人研修

 私が入社したのは1992年。当時はIT環境が整っていなかったので、今ではシステムや機械で行うような業務も人の手で行うアナログの時代でした。管理部門も製鉄所も社員数はずいぶん多かったと記憶しています。そのせいか、業務の効率化に対する意識は今に比べると希薄で、社内にはどこかのんびりとした雰囲気がありました。加えて、上司や先輩方も穏やかな良い方が多く、とても働きやすい環境が整っていたように思います。しかし一方で、想像していた働くことへの厳しさとのギャップを感じ、何か拍子抜けしたような気になり、私はモチベーションがなかなか上がっていかなかったのです。今振り返れば、その程度のことでモチベーション云々など、学生気分が抜けきっていない甘い考えでしかないと分かっていますが、入社当時の私には大きな悩みでした。

 ところが、入社1年が経つ頃、新入社員の集合研修を担当したことで、気持ちに大きな変化が生まれたのです。ビジネスマナーや業務の基礎などに関する研修で、期間は3週間ほどでしたが、その短い時間でも新入社員の成長を感じることができました。さらに数カ月後、現場で見かけた彼らは、貨物運搬用クレーンに関する専門的な話を先輩と交わすなど、職場に自分の居場所を築きつつあり、その表情も働く人間らしい引き締まったものへと変わっていました。このとき、企業において人を育てることの大切さやその意義、人事という仕事の面白さの一端を実感できたと思えました。また、自らも頑張らねばならないと気持ちを新たにすることができたのです。

石の上にも3年

 現在、JFE物流は、変革期の只中にあります。主軸事業である鉄鋼物流は、製鉄業の国内市場が収縮していることから海外への展開が重要なテーマになっており、2012年にはタイに現地法人を、シンガポールには現地事務所を設立しました。また、収益基盤をさらに強固なものにすべく、倉庫事業や機工・重機事業を中心にJFEスチール以外のお客様(=外販)との取引拡充にも注力しているところです。

 この変革を着実に前進させていくには、業界や市場環境が移り変わるスピード感の下、目指すべき方向を的確に見据えながら行動を起こせるバイタリティにあふれた人材、当社が蓄積してきた多様なノウハウを掘り起こし、前進するときの推進力へと変えていける若い力が欠かせません。皆さんには、その力になっていただきたいと期待しています。

 しかし、企業の中で実力を発揮するには、その土台となる知識や経験が不可欠なのも事実です。よって、まずは現場に近いところからスタートし、当社の培ってきたノウハウをしっかりつかみ取ってほしいと思います。ジョブローテーションや研修などを通じて人事としても可能な限り支援していきます。ですから皆さんは視野を広く、長く持って、まずは石にかじりつくくらいの気構えで、確固たる土台を自分の中につくり上げてほしいのです。それができれば、必ずやその後の飛躍へとつながっていくことと思います。

CAREER PASS キャリアパス
1992年〜千葉支店人事課
現場で働く技能職の社員たちの異動や査定、研修を担当。支店労働組合との窓口として、その対応にも従事した。
1995年〜千葉支店総務課
支店が使用している事務所の管理から備品の発注、支店内イベントの企画・運営など、多様な業務を担当した。
1999年〜現職
PROFILE プロフィール

好きな音楽をかけながら、のんびりとドライブすることで休日を過ごしている。年数回、友人との温泉旅行でリフレッシュすることが楽しみである。