




車両のオペレーション部門で3年間、車両のデータ解析や効率アップの企画業務などを経験し、現在は整備課に所属しています。鋼材などの重量物を運ぶ車両は、積載量220t、排気量1万3千cc、車輪の数だけでも56個あるモンスターマシンです。メーカーから納入されたこのモンスターは、徹底的に改良を加え、使いやすさを追究します。実際に運転するオペレーターから意見を訊き、改良点を見出します。従来の部品で性能が出ない場合は、材料の研究から入って新しい部品を外部の協力会社と開発します。改良に改良を加えていると、新車のときとはまったく別物になってしまいます。私の作品といってもいいマシンに仕上がります。ちなみにこのモンスターは1台2億円で、千葉整備課だけで15台あります。

スケールの大きな開発に取り組める面白さは最高です。破断した部品を電子顕微鏡で見て、応力解析や材料の分析を行います。前職でのデータ解析の経験が役立ち、さまざまな解析手法の蓄積が活きて、的確に原因究明ができるようになりました。当初、複雑に見えていた油圧の図面も、実物を前にして改良のアイディアを練っていると、全体像が理解でき、単純なものに見えてきます。「現場」は技術者にとって宝箱です。新車開発の際は、メーカーの担当者が開発のアイディアを訊きに来ます。私が独自に開発した部品を提供することもあります。コストをあまり上げずに、寿命を2倍に延ばしたタイヤを開発したこともあります。

学生時代に身につけた機械工学の知識は、現場で起こっている現象で検証することによって確実に深くなります。その他に、材料、油圧、電気など幅広い知識を身につけることができました。技術者として幅の広い見方ができるようになったので、技術課題を見る視点が一段高くなったと感じています。今後は、身につけた幅広い知識と視野から、優れた設備を導入するアドバイスや導入後の改良を担える技術者へとステップアップしたいと思っています。

JFE物流は、社名に「物流」という名前がついていますが、その中身は結構すごい会社です。事業が多彩ということなのですが、もうひとつ、技術開発の側面がとても強いのです。重量物や特殊な製品を運ぶには、やはり特殊な車両が不可欠。その整備と開発に取り組めます。また、倉庫業にともなう、さまざまなシステムの開発も手がけられます。とはいっても、まだまだ工学系や電子・電気系の技術者は活躍の場があるので、自分の希望を叶えたり、能力を磨くチャンスに満ちています。技術者としてスキルアップし、大きく成長するにはとてもお薦めの会社です。


